更新日：2024年3月19日

令和5年度赤穂市防災総合訓練（坂越地区地震津波避難・情報伝達訓練）を実施しました

南海トラフ巨大地震が発生した場合、約3分間に及ぶ激しい揺れと赤穂市沿岸部に約2.8mの津波が来襲し、住民の避難や各防潮扉等の閉鎖が遅れた場合、甚大な人的被害が予想されます。

この訓練は、地震、津波が来襲するおそれのある地域において、住民の避難、情報伝達及び防潮扉等閉鎖の訓練を実施することによって、地震津波対策の充実強化と地域住民の防災意識の高揚を図ることを目的に実施しました。

実施日時

令和5年11月19日（日曜日）午前9時から午前11時30分まで

実施場所

赤穂市坂越地区（坂越ふるさと海岸広場）

実施機関

自治会

坂越地区18自治会、その他7自治会

防災関係機関

赤穂市（消防本部含む）、姫路河川国道事務所、姫路海上保安部、株式会社T＆T、兵庫県消防防災航空隊、赤穂警察署、赤穂中央病院、赤穂防災士の会、消防団（第8・9・10分団）

訓練内容

【第1部】避難・情報伝達訓練

災害対策本部設置・運営訓練

• 災害対策本部における初動での情報収集等の確認、各活動班への指示など。
• 住民への避難情報伝達状況、樋門等閉鎖状況の確認。

避難広報・情報伝達訓練

• 赤穂市防災メール及び防災行政無線による避難広報を実施。
• 市広報班、姫路海上保安部、赤穂警察署、消防団による地震津波避難広報を実施。
• 住民支援班は、自治会緊急連絡網により、地区住民へ避難情報伝達を実施。

住民避難訓練

• 坂越地区18自治会員が、坂越ふるさと海岸広場へ避難。

防潮扉等閉鎖訓練

• 樋門閉鎖班は、防潮扉等を閉鎖。

情報収集・救出救助訓練

• 宝珠山に避難していた住民が負傷し、動けないため県防災ヘリにより救出。
• 千種川河川敷左岸で待機している消防・AMAT隊が負傷者を引継ぎ搬送。
• 株式会社T＆Tが保有するドローンにて沿岸部の被災状況等の確認。

救援物資搬送訓練

• 姫路海上保安部の巡視艇により、坂越港波止場にて、消防団員へ救援物資を受け渡し。
• 消防団員により、避難場所（坂越ふるさと海岸広場）へ救援物資を搬送。

【第2部】住民による集合型訓練

シェイクアウト訓練（避難住民全員参加）

• 動作確認（「まず低く」「頭を守り」「動かない」）を行い、ナレーションに合わせて訓練を実施。

初期消火訓練

• 消防本部及び消防団員指導の下、水消火器を用いた消火訓練を実施。

土のう作成訓練

• 消防本部及び消防団員指導の下、土のう作成訓練を実施。
• 住民により、土のう約120個作成。

炊き出し訓練

• 赤穂防災士の会により、アルファ化米の炊き出し方法について説明。
• 各自治会員によりアルファ化米のパック詰め（約250食）。

防災情報カード及びAED収納箱の三角巾について説明

• 危機管理担当から、訓練参加者へ配布している防災情報カード及びAED収納箱へ収納にしている三角巾の活用について説明。

訓練風景

姫路河川国道事務所の災害対策車内で、災害対策本部を運営する様子です。

姫路海上保安部巡視艇による避難広報の様子です。

訓練会場へ避難し、整列する様子です。

初期消火訓練の様子です。

土のう作成訓練の様子です。

訓練を終えて

今回の防災訓練は、高齢者から子どもまで幅広い年齢層の住民が参加し、参加者全員が一生懸命訓練に取り組みました。防災・減災に関することについて、参加者個々の防災意識の向上に大きくつながる有意義な訓練となりました。

また、本訓練は姫路河川国道事務所、姫路海上保安部等、数多くの防災関係機関から参加協力もあり、実災害を想定した訓練を実施することにより、本市との連携を図ることができました。

今後も防災総合訓練を継続して行い、防災・減災に関する意識啓発を図り、本市の防災対応力の充実強化に努めていきます。